今回ネームで苦しんだ経験を生かして
ネームの描き方をここに書いておこうと思います。
工程が多くなってますが
何故描けないのかを考えたときに
いっぺんに多くのことをやろうとして
原因が見えにくくなってると気づきました。
なぜなら漫画のネームは
・ストーリーを作る
・演出を作って入れる
・セリフを作って入れる
・ページ配分をし決めたページ数に納める
・コマを割る
・コマを演出に即した大きさと形にする
こうしたあまり絵を描いてるだけでは
やらないことを同時に行ってるので
小さいことにこだわったりする人は
この中で一つでもうまくキマらないと
「・・・・イマイチ」となってしまうわけです
そこで工程を細かくして
一つずつ積み上げていけば抜け出せると考え
今回の方法をとりました
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1.プロット(あらすじ程度のストーリー)を作る
○これは4行くらいのあらすじです。
○私がストーリーを作るときに意識してるのは
・最初と最後で何かが変わってる(主人公が成長してるとか、
主人公とヒロインの関係性が良くなってるとか、
周囲が主人公を許容するようになったとか・・・)
・ラストは読者の予想する範囲のものを(もちろん凄いアイディアがあるときは
そうでなくてよい)
・ラストはありきたりでいいが、途中で読者の予想を裏切る展開を思いつければ入れたい
2.1で作ったあらすじを字コンテにする
・字コンテというのはストーリー箇条書きで書いてゆく作業です

こんな感じです
※前は手書きでやってましたが
エピソードの入れ替えなどがコピペで済むので
メモ帳でやってます(字が打てればなんでもいいです)
3.目標のページ数に収め、ページ配分する
・エピソードをページ配分します
↓こういう一枚を32等分してページを割り振った紙を用意して・・・
↓こういう風に大まかなエピソードを入れてゆきます
ちなみに「まる正」は正常位、「まる側」は側位です
4.1ページ内に何を描くか決めてゆきます
・3でそのページで何をやるかを決めました
今度はそのページ内で何をやるかを決めます
例)上の画像では12ページでクンニ(女性のアソコを舐める愛撫)をします
まず無地のノートを用意し、左ページの端を下のように5コマ割ります
各コマの中に絵を入れその右脇に注釈やセリフを入れていきます
こうすると「コマの割り方」を気にせずストーリーを空想できるので
ストレスを感じません
(右ページの余白は後で使います)

※5コマに割ってるのは、私が1ページ5コマ以内を目標に漫画を描いてるからです
(入りきらなくて詰め込み6~8コマになることもあります;;)
まず1コマ目ですがページをめくって初めてのページですので
できればキャラの全身や背景も入れてどこで、何をしてるかわかったほうがいいですね
インパクトを出したり前ページの流れを止めない為に
アップもいいかもしれません
私が思いついたのはクンニ(女性のアソコを舐める愛撫)ですから
1)男女二人の全身、女はM字開脚でベッドに横たわってる男はアソコを舐めてる
↓
2)女のアソコを男が広げる
↓
3)男が舌を差し入れる
↓
4)女が感じて声を上げる
これをノートに記入します
こんな感じ
構図やポーズに凝らずに「流れ」と「何のシーンを描くか」に専念します
※構図やポーズはコマの大きさ、形によって変わってくるのでここでは決めません
5.これを漫画製作ソフト上にコマ割して描きます
コマ割は慣れるまで難しいのですが、基本的に「1p内最高6コマ以下」
と決めているので、パターン数を考えればそれほど種類はありません。
一番伝えたい事、描きたい事が大きいコマになるので
まあこのページの場合は状況説明ですね
心理描写をメインにしたい場合は、アップのシーンを大ゴマにするなんていうのも
アリだと思います。
コマ割の説明は省いちゃいましたけど
行き詰ったときには細かい段階を踏むとその理由が自分でもわかります
方法論がわからず才能ある方(一線で活躍するプロ)のインタビューとか読んでも
感覚で「この方が楽しかったから」とか「この方が良いと思って」なんていう
言葉しか書いてないので当てになりません。
手ごたえがわからず悩んでしまう自分みたいな人間は
一つ一つ積み上げるのが近道だと思います。
でも・・・また悩んだときにはやり方が変わるかもしれません;